時代の変化に伴い「ペットは家族」といった考え方が広まっている現代では、「ペットに優しい家」にリフォームする人が増えています。
とはいえペットリフォームと一口に言っても、「飛び出し防止の柵」や「キャットウォーク」などさまざまな種類があります。どのようなリフォームをしたらいいのかわからない人は、今抱えているペットの悩みから考えるとよいでしょう。
本記事では「ペットに優しい家」にリフォームする9つのポイントと注意点を解説します。ペットにとっても過ごしやすい住まいに変えていきたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
「ペットに優しい家」へリフォームしてみませんか?
「ペットに優しい家」とは飼い主だけが住みやすい家ではなく、ペットも快適に過ごせるようにあらゆる工夫が施されている住宅のこと。
たとえばペットの代表選手「犬」や「猫」は、次のようなことを考えて暮らしています。
- お家の中でも走り回りたい
- 飼い主さんと遊びたい
- 毎日爪をとぎたい
- 高いところに上りたい など
しかしペットが快適に過ごせる住宅になっていなければ上記は叶わず、さらには思わぬ事故につながる可能性もあります。具体的にはツルツル滑るフローリングの場合、高齢になったワンちゃんが走れば足を滑らせて骨折してしまうケースもあるのです。
またネコちゃんの習性から、高いところに登ったものの怖くて降りられなくなってしまうこともあります。無理やり飛び降りればケガをしてしまう危険性もあるでしょう。
ペットが暮らす環境を整えられていないお部屋は動物にとって危険性が高く、このような状況では飼い主さんも安心できません。
そこで愛するワンちゃん・ネコちゃんのために「ペットリフォーム」を検討してみませんか?
ペットを飼っているとさまざまな悩みも出てくる……
ペットはかけがえのない存在ではありますが、さまざまな悩みが発生するのも事実。たとえば下記のような問題を抱えている人も多いでしょう。
- 愛犬の吠え声がうるさくて、近所迷惑になっていないか不安……
- ドアを勝手に開けて出入りするけど、閉めてくれないから暖かい部屋が寒くなってしまう
- ペットの排泄物のニオイが部屋中に充満してしまう……
- 愛猫が壁で爪をとぐから、あちこちの壁がボロボロで見栄えが悪い など
その都度、ドアを閉めに行ったり窓を開けて換気したりとご自身で対処できる問題もありますが、ワンちゃんの吠え声やネコちゃんの爪とぎはなかなか対策しにくい問題ですよね。
ペットリフォームでは、防音性の高い壁や床にすることでワンちゃんの吠え声を周囲に聞こえにくくしたり、傷が付きにくい壁材に変えてネコちゃんの爪とぎの跡を軽減させたりと悩みを解決できます。
近隣住民への配慮だけではなく、ご自身でストレスを抱えてしまう前にペットリフォームを考えてみましょう。
悩み別!ペットリフォームのポイントを解説
ここからはペットの悩み別でリフォームのポイントを徹底解説していきます。ご自宅の間取りや状況と照らし合わせて、悩みを解決できるリフォームがあるか探してみてください。
※費用に関してはリフォーム内容によって異なります。数万円でできるものから数十万円かかるものまで幅広いため、詳しくは弊社「藤阪ガス」までお気軽にお問い合わせください。
犬・猫共通のリフォームポイント
まずは犬・猫共通のリフォームポイントからみていきましょう。ペット全般の悩みといえば、下記のような点が挙げられます。
- 臭い
- イタズラ
- 抜け毛
- ドアの出入り
それぞれどのようにしてリフォームしていくかをご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
臭い対策のリフォームについて
粗相をしたり体臭がキツかったりと、ペットを飼うご家庭で必ず問題となる「臭い」のトラブル。臭いは空気を漂うだけではなく、壁や家具、衣類にまで染み付きます。
飼い主は臭いに慣れてしまうかもしれませんが、来客があったときや友人とランチをしているときなど「なにか臭う……?」と不快な思いをさせてしまう可能性もあるでしょう。
このような場合は、次のようなリフォームがおすすめです。
- 防臭機能の高い壁紙、床材に張り替える
- 防汚機能がある床材にする
防臭機能が高い壁紙や床材に張り替えるだけで、ペットの臭いが部屋中に染み付いてしまうことを軽減できます。また汚れが付きにくい防汚機能がある床材にすれば、ペットが粗相をしてしまったときも簡単に掃除できますよ。
イタズラ防止のリフォームについて
やんちゃなペットたちのイタズラに悩んでいる人も多いでしょう。何事にも興味津々なペットたちは、家電のコードをかじったりストックしてある食料を漁ったりと危険なイタズラをするケースもあります。
そこで、ペットたちのイタズラ防止としておすすめしたいのが次のリフォームです。
- コンセントの配置をペットが届かない場所に変更する
- 扉付きのパントリーを設けてペットが勝手に入れないようにする
人間にとっては当たり前の食材でも、犬や猫には毒になってしまう食べ物もあります。興味本位で食べてしまわないように対策を徹底しておきまょう。
抜け毛対策のリフォームについて
次はペットの抜け毛対策のリフォームについてご紹介します。
犬や猫は、季節の移り変わりで体毛が生え替わります。これは自然現象ですので仕方ありませんが、抜けた毛がエアコンやヒーターなどの冷暖房機の風によって舞い上がり、部屋が汚れてしまいます。
加えて、ご飯を食べているときに毛が舞い降りてきたり飼い主が吸い込んでしまったりと、健康に悪影響をもたらす可能性もあるでしょう。
このように抜け毛で悩んでいる人におすすめしたいのは「床暖房へのリフォーム」です。
床暖房はエアコンやヒーターとは違い、風を発生させることなく足下から温かくしてくれます。ペットたちも冷たいフローリングより、暖かい床暖房でぬくぬくとリラックスして過ごせるようになりますよ。
ドアにペット専用の出入り口を設けるリフォームについて
背の大きい犬や体が柔軟な猫を飼っている場合、ドアノブに前足をかけて勝手にドアを開けてしまう場合もあるでしょう。しかしペットたちはドアを閉めないため、部屋の空気が逃げてしまい快適な気温を保てません。
このようにペットたちが勝手にドアを開けることで悩んでいる場合には、ドアに「ペット専用の出入り口」を設けるリフォームがおすすめです。
ペット専用の出入り口は通ったら勝手に閉まるため、ドアが開けっぱなしになることはありません。
またドアノブに届かない犬や猫の場合、飼い主さんのあとを付いていきたくて必要以上にジャンプしてドアを開けようとしてしまうケースもあります。
しかしペットの体型や年齢によっては腰を痛めてしまう可能性もあるため注意が必要です。とくにダックスフントなどの胴が長い犬種は、高いジャンプをすると腰を痛めやすい傾向にあるため覚えておきましょう。
犬と一緒に暮らす家にするためのリフォームポイント
続いてご紹介するのは「犬と一緒に暮らす家」にするためのリフォームポイントです。ワンちゃんを飼っている場合、次のような点に悩んでいる人が多いでしょう。
- 吠え声や足音
- 急な飛び出し
- 運動不足
吠え声や足音の対策リフォームについて
犬の吠え声や足音は猫よりも大きく、近隣住民への騒音被害をもたらす可能性があります。そこで、下記のような防音対策を施しておくとよいでしょう。
- 床材や壁紙などを防音性の高い素材に変更する
- 二重窓などにリフォームして外への音漏れを軽減させる
防音性能が高い二重窓にすれば、騒音を防げるだけではなく断熱効果も得られます。暑さ・寒さ対策にもなり飼い主やペットたちの快適性も向上するでしょう。
また走ったときにフローリングで滑らないように、滑り止め機能が備わった床材にリフォームしておくと安心です。
飛び出し防止のリフォームについて
走ることが大好きな犬だからこそ「飛び出し防止」のリフォームを検討しておきましょう。具体的には飛び出し防止用のゲートや柵、門扉を設置します。
大好きな飼い主さんと遊んでいるときは、ワンちゃんも興奮状態です。つい走りすぎてしまい敷地を出れば、車にひかれてしまったり通行人にぶつかったりとケガや事故につながる可能性もあります。
ワンちゃんの安全を第一に考えて、飛び出し防止のリフォームは優先度の高い工事といえるでしょう。
ドッグランのリフォームについて
大切な家族である愛犬の運動不足が気になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。そのような場合は、自宅の庭に「ドッグラン」を設けても素敵ですね。
ドッグランといえば大きな施設を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、自宅の庭にある程度のスペースがあれば小さなドッグランが作れます。ドッグランの床材は、クッション性が高くワンちゃんの足に優しい「人工芝」がおすすめです。
また予算に余裕があれば、トンネルやジャンプ台などの遊び場を作ってあげてもよいでしょう。身近にドッグランがあるとワンちゃんの運動不足を解消できます。
猫と一緒に暮らす家にするためのリフォームポイント
次に「猫と一緒に暮らす家」のリフォームポイントを2つご紹介します。ネコちゃんを飼っている場合、以下のような悩みが挙げられます。
- 爪とぎによりボロボロになった壁紙
- 運動不足
爪とぎ対策のリフォームについて
猫を飼っている人なら誰しもが抱える悩みといえば、爪とぎによって壁紙がボロボロになること。ネコちゃんにとっては欠かせない日課ですのでやめさせることはできません。
そこでおすすめしたいリフォームは次のとおりです。
- 丈夫な壁紙に張り替える
- 傷が付きにくい腰壁を設置する
- 耐久性の高いステンレス網戸に取り替える
壁紙をすべて取り替えると費用がかかってしまうため、猫の前足が届く程度の高さだけ丈夫な壁紙に貼り替えるとよいでしょう。またひっかき傷に強い腰壁を設置すれば、爪とぎの跡が残りにくいうえにお部屋のアクセントにもなります。
網戸を爪で引っ掻いてボロボロにしてしまうネコちゃんなら、耐久性の高い「ステンレス網戸」に取り替えるのも一つの手段です。
キャットウォークやキャットタワーの設置リフォームについて
ネコちゃんも本来は狩りをする生き物。しかし室内で飼っていると極端に運動量が少なくなり、多くのネコちゃんは体がなまってしまうのです。
そこで「キャットウォーク」や「キャットタワー」を設置してあげると、自然と運動量が増えて運動不足解消につながります。
また猫は高い場所が好きなためキャットウォークなどを設置してあげないと、食器棚やカーテンレールなどをつたって危険な場所へと行ってしまう場合もあります。愛猫の習性を理解して高い場所への道を作っておくと安心です。
ペットに関するリフォーム中の注意点2つ
最後に、ペットリフォームをする際の注意点を2つご説明します。
注意点①:リフォーム中のトイレや寝床を移動させておく
大がかりなリフォームになる場合は、ペットのトイレや寝床を静かな場所に移動させておきましょう。
知らない人が自宅を行き来すると、ペットたちは大きなストレスを感じてしまいます。そうなれば落ち着きがなくなり、いつものように排泄をしたりリラックスして寝たりできません。
加えて緊張状態が長く続けば、体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。このためリフォーム中であっても、ペットたちが落ち着いて過ごせるようにトイレや寝床を移動してあげてください。
注意点②:ペットに大きなストレスがかからないように工夫する
騒音が激しい工事の日はペットに大きなストレスがかからないように、散歩に連れ出したりペットホテルに預けたりと工夫しましょう。
ペットホテルに預ける場合は費用が発生しますが、ペットのストレスを軽減させられるほか、業者が出入りする際に脱走してしまう事態も防げます。
まとめ
ペットリフォームはペットがより快適に暮らせるようになるだけではなく、飼い主さんの抱えていた悩みも解消できます。
ペットを新しく迎えた人も、もう長い間ペットと一緒に暮らしている人も、家族全員が楽しく暮らせるペットリフォームを検討してみてくださいね。
弊社「藤阪ガス」でも、これまでのリフォーム経験を活かしてペットリフォームをはじめました。以下は、お客さまの「猫ちゃん飼いたいなぁ」の言葉で出来上がったキャットウォークがあるお部屋です。
大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんが喜ぶリフォームは、ぜひ弊社にお任せください。