料理をするときに、何気なく使用しているレンジフード。長年使っていると、汚れが目立ってきたり、ファンの周り具合がゆっくりになってきませんか。そんなときは、取り替えのサインです。家電と同じく、レンジフードもとても進化していて、省エネ効果がかなりアップ。
デザインや機能がシンプルになり、お手入れがとても簡単にできるようになっています。なかには、調理が終わって電源をオフにすると、ファンが自動で油汚れを取り除いてくれるものまであります。今回は、そんな最新レンジフードと、選び方をご紹介していきます。
レンジフードの役割
キッチンに設置してある換気扇のことをレンジフードと呼びます。最近は、フラットでおしゃれなデザインが増えてきました。キッチンには、必ずついているレンジフードですが、火を使用する器具を取り付けた場合は、換気ができる設備を備え付けることが法律で義務付けられているからです。
さて、レンジフードの役割とは、どんなものがあるのでしょう。料理をした際には、多少匂いが発生したり、油などで空気が汚れたりします。それらのものを外へ出してくれるのが、レンジフードです。壁や床がベトベトしないようにする役割もあります。料理の前後には、必ず換気をしておくと、汚れが最小限に抑えられてお掃除の手間も少なくなります。
レンジフードのお掃除
キッチンの油や煙を吸い込んでいくと、レンジフードにベタベタした汚れがたまっていきます。そのまま放っておくと、フィルターが目詰まりして、レンジフードの役割を果たせなくなります。放置する時間が長いほど、汚れは頑固になります。レンジフードは、定期的なお掃除が必要になります。
レンジフードで変わるお掃除
従来のレンジフード
年末の大掃除。気が重い作業のひとつがレンジフードではないでしょうか。重たくて、ベタベタしていて。でも、掃除をしないと汚れが蓄積されていく一方ですね。なにかと億劫な掃除は、レンジフードを交換すると、劇的にラクになります。
現在、主流となっている「ブーツ型」レンジフードは、お手入れが少し複雑です。しかし、コツを掴んでしまえば、大丈夫。まずは、電源を抜きます。すべり止め効果のある手袋をつけて、取っ手を手前に引き、フィルターを取り外します。
ファンを外したら、本体の掃除となります。タオルや布に、中性洗剤溶液を染み込ませてレンジフードを拭きます。ホームセンターや100円ショップで売っている、油汚れ用のウェットタイプシートでも、拭き掃除ができます。シンク、大きなバケツやゴミ袋に水を入れて、すすぎ洗いをしてからしっかり乾燥させます。
最新レンジフード事情
パナソニック
フラット形レンジフードです。隙間が少ないため、油汚れが入りにくくお手入れがラクラク。調理時の温度で、自動的に風量を変更してくれる「エコナビ」を搭載しています。
油汚れは自動で洗浄してくれるので、お手入れの手間が激減します。料理後に、室内にこもった熱も自動的に排出してくれるので、帰宅時の匂いや熱ごもりが改善します。
ノーリツ
省エネにこだわりたい方におすすめなのが、クララタッチシリーズ。触れるだけで操作ができてしまう、静電タッチスイッチが特徴。強く押さなくても操作ができるため、料理の効率もアップします。溝が少ないデザインなので、お掃除もラクラクです。
本体も、省エネにこだわっています。ランプにはLED照明を使ったり、消費電力が少ないDCモーターを搭載することで、年間の電気代も大きくカットできるでしょう。ファンの風量を5段階に調節できるため、無駄な電力も抑えられます。
クリナップ
すっきりとキッチンに収まるデザインが魅力。省エネにこだわりLED照明を搭載しています。また、お手入れのしやすさ、使い勝手も優れていて、毎日の家事も捗ります。油汚れのつきにくい構造になっているため、苦手なお掃除も簡単に済ませられます。フラットなデザインでキッチンがおしゃれに変身しますよ。
レンジフードの相場
実際、レンジフードを交換するとき、価格も気になるのではないでしょうか。
パナソニックで最もお手頃なのは、2万5000円程度のモデルです。機種は、スマートスクエアフードで、とにかくシンプルなデザインが特徴。キッチンをすっきりとレイアウトしたい場合は、こちらがおすすめ。
ノーリツでは、リーズナブルなモデルは3万円程度となっています。平型(シロッコファン)で、スリムなデザイン。油を弾く塗装がしてあるため、本体の拭き掃除がラクラクです。レンジフード内部もすっきりとしたデザインのため、汚れが拭き取りやすくなっています。
ちなみに、取り付け工事費は、2万円前後となる場合が多いです。
レンジフードの選び方
レンジフードには、 交換の目安時期があります。ファンが正常に動いていても、モーターは消耗品のため、本体寿命は8年程度と言われています。現在、10年以上使用している場合は、交換をすることで省エネ効果がアップしたり、お掃除がラクになるなどのメリットもあります。
レンジフードを交換する場合、まずサイズを測ります。幅は、60cm、75cm、90cmの3種類があります。高さは、60cmが主流ですが、50cm・70cmの場合もあるので、奥行きと合わせて測っておきましょう。
ファンの種類を決めていきます。プロペラファンは、扇風機の羽根のような形をしていて、取り付けが簡単です。特徴としては、風量が大きく掃除が大変ですが、価格が安いというメリットもあります。一方、シロッコファンは、好きな向きで取り付けできます。値段が高いですが、吸気ができて、風量が小さいという部分がメリットです。
フードの種類を選んでみる
最近、少しずつ見かけるようになったスリム型には、主にシロッコファンがついています。表面と内部がフラットのため、拭き掃除がしやすいです。最新のモデルほど、油汚れに強く、お手入れの手間が省けます。
フラット型は、ファンが大きなフードで覆われている形が特徴です。平型、浅型があり、 シロッコファンがついていることが多いです。省スペースに設置が可能で、構造的に掃除がしづらい面もあります。
ファンをすっぽりと覆う、深型ブーツ型は取り付け場所を選びません。最も、普及しているレンジフードで、幅広いキッチンに取り付けが可能です。
このようにレンジフードにも種類があり、特徴があります。ぜひ、使いやすくいものを選びたいですね。