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フジサカブログ

耐震リフォームの内容や費用


前回の記事で、「なぜ耐震リフォームが必要なのか(記事リンク)」ということについてご紹介しました。

6月18日に起こった大阪北部地震のこともあり、耐震リフォームを検討されている方も多いかと思います。

今回の記事では、耐震リフォームとは一体どのようなことをするのか、また、どのくらいの費用がかかるのか、具体例を出してご紹介していこうと思います。

 

ご紹介していく前に、耐震リフォームをする際に必要な知識について、簡単にお伝えしておきます。

 

耐震リフォームをする際には、まず、今お住まいの住居がどのくらい地震に強い構造になっているかを知る必要があります。

 

建築士など、きちんとした知識を有する専門家に依頼すると、「耐震診断」を実施してもらうことができます。診断結果は「上部構造評点」と言う点数で示されます。

 

「1」を、現在の建築基準法で定められている最低限の耐震強度であるという基準です。
「1.5以上」あれば倒壊しないとされ、現在の建築基準法の1.5倍の強度があるということになります。
以下、1~1.5では「一応倒壊しない」、0.7~1では「倒壊する可能性あり」、0.7以下は「倒壊する可能性が高い」という基準になります。

 

それでは、具体例を見て行きましょう。

壁や基礎部分を補強した場合の例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約125㎡
リフォーム概要:壁補強、柱新設、基礎補強

壁を補強するために、構造用の合板を取り付け。壁には、補強材を取り付けすることに伴なう補強工事を行う。
建物の基礎部分は、鉄筋コンクリートにより増強のための補強。工事期間は約1ヶ月。

上部構造評点:(改修前)0.56⇒(改修後)1.04
工事費用:約200万円程度

耐震性を新設した場合の例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約122㎡
リフォーム概要:壁補強、壁新設

壁部分を補強するために、専用の合板・板取を使用。
工事部分は多くありませんが、耐震診断の構造評点向上に貢献しています。工事期間は約2週間。

上部構造評点:(改修前)0.87⇒(改修後)1.00
工事費用:約40万円

 

筋かいと構造用合板による補強した場合の例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約175㎡
リフォームの概要:仮設工事、解体・復旧工事、壁補強、基礎補強、床下補強

筋かいによる補強として、筋かいを増やして、耐震性に優れた壁を多く設置。
構造用合板の補強として、筋かいよりも丈夫で耐震力のある壁となるように工事。
建物の基礎部分の補修も行う。

上部構造評点:(改修前)0.50⇒(改修後)1.26
工事費用:約150万円

 

少額の耐震リフォームの例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約110㎡
リフォーム概要:仮設工事、解体・復旧、壁補強、基礎補強

限られた予算のなかで、リユースの素材などを活用し、耐震性を強化。
工事費用を少額で抑えることができています。

実は、押し入れの補強工事は費用が安く済ませることができるという特徴があります。

上部構造評点:(改修前)0.31⇒(改修後)1.01
工事費用:約80万円

 

屋根の軽量化の場合の例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約135㎡
リフォーム概要:仮設工事、解体・復旧工事、壁補強、床下補強、屋根軽量化

 

屋根の構造を重量感ある性質のものから、軽量のものに改修。
また、家の中の壁部分を中心に耐震リフォーム。

上部構造評点:(改修前)0.42⇒(改修後)1.36
工事費用:約250万円

 

壁を補強した例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約121㎡
リフォーム概要:壁補強

 

築年数の古くなった住宅で、地震対策として、筋かい・構造用合板の設置による壁の補強。
家の要所の壁を補強するだけでも耐震性は大きく変わります。

上部構造評点:(改修前)0.71⇒(改修後)1.01
工事費用:約150万円

 

階下が店舗の住宅の場合の例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約130㎡
リフォーム概要:仮設工事、解体・復旧工事、壁補強、基礎部分の新設工事、床下補強

 

耐震性のある壁とするべく、鉄筋コンクリートの基礎工事を行う。筋かいを基にして耐震性のある壁を新設。
耐震性のある補強工事をしつつ、店舗の外見をよくするために、デザイン性を重視。

上部構造評点:(改修前)0.04⇒(改修後)1.07
工事費用:約250万円

 

床の強さを補強した例

 

建物構造:木造2階建
延床面積:約104㎡
リフォーム概要:解体・処分工事、耐力壁補強、2回梁組補強、基礎補強

 

1階に筋かいを施し、それを補強するために上層階の床を補強工事。
これにより、家全体の床の水平剛性が高められます。

上部構造評点:(改修前)0.69⇒(改修後)1.35
工事費用:約150万円

 

いかがでしたか?
耐震リフォームと一言で言っても、さまざまな耐震の形があります

 

耐震診断の結果や、リフォームの予算を照らし合わせて、より安全で快適に過ごせる住まいへリフォームすることができます。もし、ご興味をもたれましたら、一度是非当社へご相談ください。

 

あなたとあなたのご家族を守る安全な住まいづくりのお手伝いをさせていただきます。
ご相談は「こちら」から、お気軽にお問い合わせください。


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