最近よく耳にするようになった「ヒートショック」。
『自分は大丈夫』と油断していると、いざそうなったときの対処が遅れて大変なことになるかもしれません。
ご家族やあなた自身の健康と命を守るために、日頃からヒートショックにならないように十分注意しておかなければなりません。
・・・とはいえ、よく耳にするようになっていても、
「何が原因でどんな症状になるのか」
「どんな人がなりやすいのか」
「どうすればヒートショックなりにくいのか」
『???』ばかりだ!!
というのが実際のところではないでしょうか。
そこで、冬は特に注意しておきたいヒートショックについて、原因や予防法まで詳しくご説明いたします!
これを読んで、是非、ヒートショックを予防して安全にお過ごしくださいね!
ヒートショックとは
ヒートショックとは、温度差の大きな部屋などの行き来で、血管が急激に膨張収縮することによって血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因ともなる症状です。
涼しい室内から炎天下の屋外へ出たり、温かいところから急に寒いところへ出たときなどに起こります。
近年は、入浴前後のヒートショックについて特に注視されており、実際に病院に運ばれている方も多数おられます。
ヒートショックになりやすい人の特徴
ヒートショックになりやすい方は、以下のような特徴があります。
当てはまってしまった方は特に注意が必要ですが、以下の項目に当てはまらなくても危険性はゼロではないということを覚えておきましょう。
・高齢の方
65歳以上の高齢の方は、特にヒートショックを引き起こしやすくなっています。
年齢を重ねるにつれて血管がもろくなり、血圧の上昇幅が大きい傾向にあるため、注意が必要です。
・高血圧・肥満気味の方
ヒートショックの原因は、血圧が乱高下することです。
高血圧や肥満気味の方は、正常な方よりも触れ幅が大きくなるため、ヒートショックを引き起こしやすくなります。
・飲酒後
飲酒後に入浴の習慣がある方も注意が必要です。
お酒を飲むと、血管が広がって血圧が下がっている状態となります。その後入浴すると通常よりの血圧の触れ幅が大きくなり、ヒートショックの危険性が上がります。
ヒートショックになりやすい場所
以下は、特にヒートショックの発生率が高い場所です。
家で過ごすときには十分に注意しておきましょう。
・脱衣所
脱衣所は暖房器具がないご家庭も多く、あったとしても入浴直前にならないとスイッチをつけないことがほとんどです。
そんな寒い中服を脱いでさらに寒くなるので血圧が一気に下がる危険性が高まります。
・浴室
脱衣所での寒さをこらえて服を脱ぎ、体を温めるためにとそのまま浴槽に入るのは絶対やめてください。
寒いところから急激に体を温めるのも、血圧の乱高下の原因となり危険です。
浴室でヒートショックを起こすと、最悪の場合溺れてしまうこともあるので、安全面には特に気をつけておかなければいけません。
・トイレ
忘れられがちですが、トイレもヒートショックを起こしやすい場所のひとつです。
便座が温められないトイレは特に、座った瞬間に血圧が一気に下がってしまうこともあります。
気温も、部屋よりも低くなるので、注意が必要です。
ヒートショックの予防法
上の項目に当てはまってしまった方は特に予防が必要ですが、当てはまっていなくても、ヒートショックになる場合はあります。
油断せず、しっかりと対策をとっておきましょう。
ここでは、ヒートショックの予防法をご紹介します。
予防法1:脱衣所に暖房器具を置く
服を脱ぐ場所という性質から、脱衣所はヒートショックが起きやすくなります。
ヒートショックの大きな原因は気温差ですので、できるだけ脱衣所を温かい状態にしておくようにしましょう。
入浴前に脱衣所の暖房をつけ、部屋との気温差を少なくすることで予防できます。
予防法2:入浴前にはぬるめのシャワーを
最初にいきなり浴槽に入ることは避け、ぬるめのシャワーをしっかり浴びて、冷えた体を少しずつ温めるようにしましょう。
お風呂のお湯は熱くしすぎず、40℃までのぬるめにします。
上がるときも、すぐに脱衣所に出るのではなく、浴室の中で体温が落ち着くのを待つようにしましょう。
予防法3:浴室環境の改善
いくら気をつけていても、浴室環境が悪ければヒートショックを引き起こしてしまう可能性はなくなりません。
「暖房器具を設置しても、いつまで経っても脱衣所や浴室の気温が上がらない」等の場合、浴室の構造に問題があるかもしれません。
構造に問題がある場合、リフォームするほか対処の方法はありません。
ヒートショックは、起きてしまってからではなすすべはありません。
ヒートショックを起こさないためにしっかりと予防をし、環境を改善することで危険を回避することができます。
浴室環境の改善をご検討されているなら、是非、一度ご相談ください。
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